反面教師の罠

福井のカウンセリングルーム
こころのそよ風 代表 斉藤恭央です。



僕たちの中で嫌な行動をとる人とか
ある人から傷つけられた経験があると
反面教師としてその人を見て
絶対にあんな風にはならないぞ!!
と強く思うことってありますよね。
 
 
 
悪い手本を見せてくれた
と言うことでしょうね。
 
 
 
でも、悲しいことに
絶対にあんな風にならないと
強く思えば思うほど
あんな風になってしまうのです。
 
 
 
これが不思議なところですよね。
 
 
 
よくあるのが
親から虐待された子が
自分が親になったときに
絶対に自分の子供にだけは
虐待なんてしないぞ!!と
強く思いながら
自分の親と同じことをいつの間にか
してしまうのです。
 
 
 
それか極端に自分を抑え込んで
優しい親になり続けている人もいるかもしれません。
それは、相当努力をし続けなければいけません。
 
 
 
絶対にあんな風にならないというのは
すべての物事は2面性があるのに
その片方の出来事はOKで
もう半分の出来事はダメと
言っているようなものです。
  
 
 
例えるなら
北半球の土地(+面)だけしか認めなくて
南半球の土地(-面)は否定して認めない。
 
 
 
本来は(+)も(-)もあって
一つの世界なのに
(+)の半分の世界でしか
生きていこうとしない
とっても窮屈な生き方になってしまいます。
 
 
 
虐待した親は許せない
だから、私は虐待の世界には行かない。
優しい親になる世界でしか生きない。
 
 
 
そういう考えだと、自分の親を否定し
自分の中の怒りや攻撃性も否定し
優しさや思いやりだけしか持つことが許されない。
必死に怒りや攻撃性を自分の中から排除しようと
懸命になってしまいます。
 
 
 
でも、怒らない人間なんていないですし、
人を傷つけてしまうことなんて
なくそうと思ってもなくせないことだと思います。
 
  
 
そして、怒りや攻撃性を否定すればするほど
怒りや攻撃性に飲み込まれてしまうように思えます。
 
  
 
そうではなくて
虐待してしまう親を許し
攻撃してしまう自分もいることを認め、
上手に攻撃性と付き合っていくことで、
飲み込まれて制御できないところまで
いかなくてもすむように思えます。 
 
 
大切なことなのでもう一度言いますが、
絶対にあんな風にならない!!
と否定するのではなくて
あんな風にしてしまう人を許し
そうなってしまう自分もいるから
それを認めつつ上手に付き合っていこう!
とすることで
-を否定して+しか認めない
という窮屈な世界から
抜け出せて
+でも-でもどちらもOKが出せる
自由な世界に行くことができるのでしょうね。
 
 

あんな風になりたくないと思っているうちは
そんなことをした相手を責めて
いつの間にか同じことをしてしまう自分を責めて
そして、悪循環に入って
抜け出せなくなってしまいますからね。
 
 
 
だいたいは、虐待などは
適度に怒りが解放されずに
我慢に我慢を重ねて
それが一気に出るから
ひどいことになってしまうのです。
 
 
 
適度に怒りを出していけば
そんなひどいことにはならないです。
 
 
  
あんな風にならないと否定していると
不自由な狭い範囲でしか生活できなくなり
かえってあんな風になってしまうという
お話でした。


 
反面教師として自分の知らない一面を
見せられるというのはありますからね。

『反面教師の中に答えがある』
http://cocosoyo.jp/posts/post60.html
 
 
 
ありがとうございました。

2017年04月09日|2017年:4月