話すことの効果

 吐き出すことの大切

 愚痴はあさりの砂出しのように体の中にたまった毒を排出する大切な作業だと思います。だから、ため込まずにどんどんと吐いていきましょう。

 昔は井戸端会議のようなものがあり、主婦たちは井戸の水を汲むときに自然と悪口大会が行われていたとか。それでは言いっぱなし、聞きっぱなしで解決しようとかせずに、ただ、それぞれが勝手に悪口を言ってスッキリして帰るということがありました。 

 今は、そんな井戸端会議はないですもんね。だから、愚痴を言える場所がなかなかないのかもしれませんね。ただ、アドバイスなんて必要ないから、ただ話を聞いてほしいときもありますよね。

 人って味方になってくれる人がいるだけで安心感があります。一緒になって悪口を言ってくれる人といると最高ですよね。

 今日の、あの上司の態度はムカつくよね~。

 うんうん、すげ~ムカつく。

 とするとスッキリします。

 でも、そこで、ムカつく~と言っているのに、そんな悪口いうのもじゃないよとか、それは考え過ぎじゃないとか、自分を振り返ってみたら
などと言われると、こいつ、何もわかってないな。わかってくれない人だな!!となってしまうかもしれません。

 たとえ上司ではなく本人に問題があったとしても、最初は味方になって
一緒になって上司の悪口を言うと心はスッキリするものです。

 だから、カウンセリングでは、あなたの味方になって一緒になって悪口をあえて言う時もあります。本人以上にその人の悪口を言う時もあります。そしたら、そんなに悪くないよと上司のフォローをしたりするのが面白いところです。

 愚痴を言ったらいけないと思って、ため込んでいたりすると心が苦しくなります。だから、あえて愚痴を言う場所も必要でしょうね。否定されない空間で思いきり愚痴るって、とっても気持ち良いものですよ。

 思い切り愚痴って、心の中にある毒を出してから、自分自身と向き合う作業に入っていきます。

 わかってほしい

 僕たちの問題の根本にあるのは、わかってほしいという感情だと思います。

 本当は言いたいけど、言えない、察してほしいこと、そんな口に出して言えない恥ずかしいことを言えない代わりに、問題や病気を作り出してしまったり、別の本音ではないことを言って、そこから問題が作られていくということがあります。

 本当はわかってほしいことを見つけていくこと、それを口に出して言っていくことで人生は変わっていきます。

 本当はお母さんにさみしかったと言いたいのですが、あんなお母さん大っ嫌いと言って困らせてしまったり、病気になって看病されることによって、さみしさを解消しようとしてしまう人もいるかもしれません。

 本音というのは、とってもかっこ悪くて、恥ずかしくて、こんなことを言うと嫌われそうな、繊細な感情です。普段は心の奥に隠していますが、本当は誰かに聞いてほしい、わかってほしいと強く思っているものです。その思いというのは、病気を作り出すくらい強力ですよね。

 だからこそ、その本音を言うことができたら、癒されるのです。96%の人が自分のことをわかってもらっていないという統計もあるくらいです。

 わかってほしいと思っている人が多い一方、わかってあげたいと思う人が少ない。だから、カウンセリングを利用して、自分の奥に眠っている本音を見つけて、口に出して言ってほしいのです。

 心の奥にある本音を引き出す訓練も積んていますので、気軽に利用していただけると嬉しいです。

 傷は隠すより、さらけ出す

 こうやって生きていると、いろんなことで傷つき、その傷が心に残ってしまう時ってありますよね。心に残った傷というのは、どうやったら治っていくのか??

 普通は傷があったら隠そうとしてしまいます。こんなことをされた、こんな風に扱われた、こんなに傷つけられた、逆に相手を傷つけてしまった、などいろんなことで、私たちは傷ついているのです。でも、平気なふりをしてしまう人って多いです。

 傷口ですが隠そうとすればするほど、自分に嘘をつき、ばれないように無かったことにして平気なふりをしなければいけなくなります。

 しかし、普通の肉体の傷は、隠そうとして何か覆いかぶせるよりも、外気にさらした方が、治りは早くなりますよね。心の傷も外気にさらすことで治りが早くなります。

 こんなことされて辛かった、こんな風に扱われて傷ついた、こんなことで嫌な思いをした、ということを隠さずにさらすことで治るのが早くなるのです。

 トラウマなども、本当はさらけ出していくことによって治りが早くなったりします。その傷を笑い話として話せるようになったら、トラウマを乗り越えた、受け入れた証となるでしょう。

 そこに至るまでは、傷をさらけ出すのに勇気がいりますけど、少しずつ出していって、解放していくとだんだんと手放していけるようになって、解放されるのが早くなるでしょうね。そうなると、トラウマに縛られることなく自由に生きていけるようになるでしょう。傷は隠していても、治るというものではないのかもしれませんね。

 あなたも心の中にある心の傷を隠していませんか?

 傷を抱えている人がいましたら、信頼できる人に打ちあけて、どんどんと解放していけるといいですね。

 傷を解放できたときのスッキリ感や解放感を味わってみてください。今までどんなに縛られて、窮屈な思いをしていたのかわかりますよ。自由にノビノビと、ありのままの自分でいられますからね。

カウンセリングでは心の傷の解放もやっています。さらけ出すことの練習をやるのです。

 共感されると癒される

 心はさまざまな矛盾や葛藤を抱えています。 自分でもどうしたらいいのか わからない時なんてたくさんあります。  
 
 そんな時ってこれで大丈夫なのか、
不安になってしまったり
間違ったことをするのではないかと
心配になってしまうことでしょう。
 
 そういう不安な時に誰か話をきちんと聞いてくれる人がいて、思いに共感してくれると どんなに心強いことでしょう。
 
こんな私でも大丈夫なのかも!
心配しなくても良いのかも!
と安心できることでしょう。
共感されることで人って強くなれるように思えます。
 
 もともと人ってつながりを求める生き物らしいです。一体感を求めるものだと言います。 音楽ライブでもスポーツでも、一体感になった感覚を持っている人は、あの快感は忘れられないでしょう。 それが切り離されて ポツンと一人になってしまうことに耐えられないと言います。

 誰かつながっていられる人がいる、わかってくれる人がいるという、それだけで力が湧いてくるのかもしれません。
  
 そのためには共感が大切になってくるのでしょう。 共感とは字のごとく、相手の感じていることに共に感じようとすること。 相手の立場に立とうとすることなのです。
 
 これって、簡単なようで結構難しいと思います。まず、自分に余裕がないと共感はできません。 自分のことをわかってほしいと強く思っている人が、相手のことをわかってあげることなんてできませんからね。心に相手のためのスペースがないと、共感なんてできないでしょう。
 
 それとアドバイスは共感ではないです。苦しんでいる人を見ると早く救ってあげようとして、いろんなことを言うことがありますが、アドバイスって否定的なメッセージも含まれていて、今のあなたは悪い、間違っているから変えないといけない、となってしまうのです。なので無理に解決しようとしないこと。
 
 ただそばにいて相手の思うことを感じるようにすること、何もしていないように見えて心を通わすようにすること。 胸の痛みをわかってあげることって、とっても難しい作業だと思います。
 
 まだ口を出して何かアドバイスなりを言ってしまった方が楽だと思います。それをグッとこらえて、相手の思いに寄り添うことは、心に余裕がないとできませんね。
 
 だからこそ、共感されると癒されるというのがあるのでしょう。

 

 話すこと・わかってもらうことの大切さも、理解されてきたと思います。今度はうまく話を聴けるために私が気を付けている聴き方を説明させていただきます。

 

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